【ゼロカーボンシティー】を目指す取組

豊前市は、2050年までに、二酸化炭素排出実質ゼロを目指す[ゼロカーボンシティー]の実現に向け、取り組むことを表明しました。
当社も同様に炭素循環とバイオ炭、そしてカーボンマイナスプロジェクトを広めて、Jークレジットの活用取組に参画していきたいと思います。

バイオ炭の利点

土壌改良資材・・・
 地力増進法で規定。透水性の改善の他、有用微生物の棲家、保肥性の向上など。

環 境 貢 献 ・・・
 炭は難分解のため炭素除去の手段として注目。2020年J-クレジット方法論に「バイオ炭の農地施用」が追加。
 →バイオ炭施用農地で栽培された農産物への付加価値
 →事業に参画した企業、農家、自治体のイメージ向上

現状:
(一社)日本クルベジ協会が運営管理するJ-クレジットプロジェクト下でのCO2除去量(クレジット量)は
2022年 247トン、2023年 約740トン(予定)
うち、自治体および農協主導での創出はゼロ。多くは農業法人、農業団体です。

バイオ炭を使用した炭素貯留による二酸化炭素削減

バイオ炭とは、木材などのバイオマスを酸素(O2)の少ない状況で、熱分間によって得られる個体(炭)のことを言います。

バイオ炭に含まれる炭素(C)の土壌貯留期間は、熱分解時の温度等により100年~数万年と考えられています。一般に、植林した樹木の炭素固定期間は、約60年と言われています。これらの樹木に比べるとバイオ炭は安定性が非常に髙く、長期的に炭素を隔離することができます。

つまり、このバイオ炭を農地に埋設することは、植物が光合成によって大気中の二酸化炭素(CO2)を吸収して固定した炭素を、より長期的に大気中から隔離することになります。この炭素貯留によって地表上の炭素循環総量の減少につながり、二酸化炭素(CO2)の削減につながります。

バイオ炭を使用した炭素貯留による二酸化炭素削減-1 バイオ炭を使用した炭素貯留による二酸化炭素削減-2 バイオ炭を使用した炭素貯留による二酸化炭素削減-3 バイオ炭を使用した炭素貯留による二酸化炭素削減-4 バイオ炭を使用した炭素貯留による二酸化炭素削減-5

環境保全ブランド野菜「クルベジ Cool Vege🄬」

バイオ炭による二酸化炭素削減は、農地にバイオ炭を入れて、炭素貯留を行います。また、その二酸化炭素削減量は、バイオ炭の重量もしくは体積を測ることによって容易に計算できます。そのため、日本クルベジ協会では、その計測結果をもとに、一定以上のバイオ炭を入れた農地で育った野菜を「クルベジ Cool Vege®」と認定しています。

「クルベジ Cool Vege®」は、地域を超え、地球温暖化防止という世界的な社会の課題に貢献できるブランドです。そして、この商標は地域や作物ごとに特色を活かしたブランド作りができるように考案されています。というのも、「クルベジ Cool Vege®」は全国的に基礎ブランドとして認知されながら、その地域の名前や地域作物の名前などをつけることができるからです。

つまり、地域名や作物名をつけることにより、地域の生産者やこだわりのある消費者への伝播力が強く、社会への訴求力高いのが特徴です。

炭素循環とバイオ炭

炭素循環

カーボンニュートラル

木材などのバイオマス資源を燃焼した際には、化石燃料と同じ様に二酸化炭素(CO2)が排出されます。
しかしそのCO2は、元々植物が大気中にあるCO2を光合成により吸収したものであるため、地表上の炭素総量の増減には影響を与えません。

カーボンプラス

石油や石炭などの化石燃料は、植物が太古の大気中より二酸化炭素(CO2)を吸収し炭素を固定化したものです。これらの化石燃料を燃焼しCO2を排出することは地表上の炭素総量を新たに増加させます。

カーボンマイナス

地表上の炭素総量を減少に導くことをカーボンマイナスと言います。
森林等の植物を増やすことは、一時的に二酸化炭(CO2)を吸収し炭素を固定するので、増加した大気中の炭素総量を減少に導くことができます。しかし植物はやがて腐ったり、燃えたりなどで分解されると再びCO2を排出するため安定的に地表上の炭素総量を減少に導くことは困難です。
そこで私たちが考えたのが、CO2を吸収した植物を炭(バイオ炭)にして地中に埋めて地表上から炭素総量を半永久的に削減する「炭素貯留」です。

J-クレジット申請の流れ

バイオ炭によるJ-クレジット申請はプログラム型となり、個々の農業者等のバイオ炭埋設者を集積して、J-クレジットの申請が行われます。

J-クレジット仕組み
出典/参考:一般社団法人日本クルベジ協会